一番使う油について知っていこう
- PLUSONE WORKS

- 2024年11月7日
- 読了時間: 4分

みなさん料理で使う油ってなにを使ってますか?
料理によって変えるとは思いますが、一番目にする油といえばサラダ油かキャノーラ油ですよね。でもその違いって値段くらいであんまり変わらないと思ってる方も多いんじゃないでしょうか。
ということで今回は油の基本として、サラダ油とキャノーラ油の違いをお話していきますね。

まずサラダ油とは
サラダ油は日本独自の呼び方で、サラダ油とは原料名ではなく、サラダにかけるという意味の油です。
その原料もひとつというわけでなく、JAS規格で決められた基準を満たした植物油であればサラダ油と名乗ってもよいということになっているそう。
サラダ油として一般的に販売されている油の原料は、なたね、綿実、大豆、ゴマ、コーン、紅花、米など。
サラダ油を買うときは、どんな原料が使われているかパッケージをチェックしてみましょう。

キャノーラ油とは
なたね油に使われるアブラナを改良した品種で、油を絞るためにカナダで開発されましたキャノーラ油はなたね油の一種。
油のコーナーに行くとキャノーラとは別になたね油も陳列されていますが、これにはある成分があるかないかが大きくかかわってきます。
その大きな違いは、「エルカ酸(エルシン酸)」と「グルコシノレート」という成分の有無です。
一般的ななたね油にはこの2つの成分が含まれているのですが、これら成分は摂りすぎると健康に害があることがわかっています。
エルカ酸は過剰摂取で心疾患の原因になる可能性が実験で示され、WHOが正式に警告をしています。また、グルコシノレートについても、動物の甲状腺に異常をもたらすとして敬遠されています。
そこでカナダがこの2つの成分を極力減らしたキャノーラ品種というアブラナを開発したんです。このキャノーラとは、「カナダ(CANADA)」と「Oil low acidの略(Ola)」を組み合わせた造語なんです。

キャノーラ油はサラダ油と比べてカラダにいい?
キャノーラ油は、身体に有害な2つの成分が少ないというメリット以外に、健康に良いとされるオレイン酸とビタミンEがなたね油よりも多く含まれています。
オレイン酸はオリーブオイルにも多く含まれている成分というのはよく知られていますよね。オレイン酸は、酸化しづらく血中の悪玉コレステロールを減らす働きがあると言われ注目されています。
オレイン酸は、この動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールを減らし、血管を健康に保ち善玉コレステロールはそのまま減らさない点がメリット!
さらに、抗酸化能力が高いビタミンEを多く含まれているので、油そのものや体内の酸化を予防する働きもあります。

使用の注意点
キャノーラ油はなたね油に比べて健康に良い油とはいっても、油には変わりがありません。使うときには油そのもののデメリットも知っておきましょう。
サラダ油もキャノーラ油もどちらも精製された油です。精製された油の健康上のリスクはなんといってもカロリーが高いことと、ここ最近特に目にするトランス脂肪酸の害です。
特にトランス脂肪酸は油を高温に加熱すると必ず発生してしまうため、加熱精製して作られる精製油には多く含まれています。
さらに、天ぷらや炒めものなど、高温で調理するとトランス脂肪酸の量はぐっと増えてしまうんです。
トランス脂肪酸は摂りすぎると心疾患の原因になると言われています。WHOでは1日のトランス脂肪酸の摂取量は、総摂取カロリーの1%以下にするように指示しているほど健康に悪影響のある成分です。コレステロールよりも気をつけたい成分といえるでしょう。

どっちを使えばいいの?
基本的には、どちらも食材の風味に影響を与えないのでどちらでもOK。あえて言うのであれば、揚げ物や炒め物をサックリ、軽い仕上がりにしたいのであればキャノーラがオススメです。
ちなみに天ぷら屋では、大豆油、ごま油、なたね、米油などを独自にブレンドしたりしてサックリ、ふんわりとした食感をだしたり、油切れの良さをだしているようです。
ちょっと今日はこだわってみようかなという方はこういった油を使ってみてもいいかもしれませんね。
reference | Gohanjp・kinarino・macaroni



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